【騰訊QQとは?】

中国において、切っても切り離せないのが騰訊(Terence)QQ。
ソフトはMSN MessangerやICQ、Skypeなどに近いのですが、中国のIT事情を反映した独自の機能を多く盛り込んでいます。

主な機能として…
  • メッセンジャ機能
  • 伝言機能
  • 画像などの直接貼り付け
  • 音声チャット(Skypeのそれに近い)
  • ビデオチャット(同上)
  • グループチャット
  • コミュニティ機能(mixiのリアルタイム版)
  • 音楽ファイルの共有
などがあります。英語もちゃんと読めない人が多い中国において、フル中国語でサポートする本ソフトウェアは、大変重宝されています。
また、ITレベルの低いユーザが多い中国ならではの機能として…
  • ファイル転送機能
  • リモートコントロール機能(操作側/受け側共に)
  • 画面キャプチャ転送機能(ビデオも可能)
  • 2G/3G携帯でのサポート(PC持ってない人向け)
などなど。PC持っていない人も持っている人も気軽に使える頼もしいソフトです。

【QQの使われ方】

中国はかなりまともになったとはいえ、場所によってはまだ回線事情が(例の検閲システムと相まって)ひどく頻繁な切断などは日常茶飯事。また、メールボックスの容量制限が厳しいことやFTPなどが一般的ではないこともあり、大容量のファイル(CADや画像データ)を転送&レジュームできる本ソフトウェアは購買部や管理部などに取ってなくてはならないツールとなっています。

実際中国人の方からもらう名刺にQQ番号が書いてあることは少なくありません。また、中国の大手企業のサポート体制は、多くが ”1.電話での窓口 2.QQでの窓口 3.メールフォームからの問合せ” の三種の神器になっています。

QQ
※中国電信(中国のNTT)のQQ窓口

【騰訊QQとセキュリティ】

と、ここまではいいのですが…機能からわかるかと思いますが、日本の会社におけるITガバナンスという点からは脅威そのものです。
このソフト、特殊なポートが使えない場合でも、一般的なHTTPポートを利用します。かんたんに言えば、IEブラウザのように振舞うので、社内にFWやProxyを設定していてもそのまま素通りします。また、下記の機能は、昨今騒がれている社内情報の漏洩に大活躍です。
  • ファイル転送機能:大容量ファイルも効率的に転送。顧客名簿など(ry
  • リモートコントロール機能:PCつけっぱなしにしておけば、いつでも社内に入りたい放題(固定IPあれば)
  • 画面キャプチャ転送機能:コピー禁止の書類でもそのまま転送
  • 音楽ファイルの共有:著作権侵害なんのその
  • 2G/3G携帯でのサポート:携帯さえ持ち込めば見た内容をそのまま文字化して送信可能
と、IT管理者に言わせると”トンデモソフト”でしょう。また、QQの運営元がBlogやゲームなどモバゲーなど顔負けのサービス充実ぶり。仕事の効率が落ちないわけがありませんね。もちろん、セキュリティに対する考え方が甘いので、セキュリティホールも多数です。

【個人PCと騰訊QQ】

個人で使う場合でも、必要な機能に絞り、不必要と思われるものは全て削除またはブロックすることをお勧めします。私の場合、本ソフトをベンダとのやり取りに利用しているので、メッセージ機能以外は基本ブロックしています。とはいえ、ブラックボックスなソフトなので、気休めにしかなりませんが…。