【VPNと中国】

VPNについてえんえんと書かせていただいていますが、この手の技術に詳しくないと誤解するところがあるようなので追記です。

本Blogを読んでくれた方から下記のような質問いただきました。
VPNの導入を考えていますが、任国でのプロバイダ等の環境がはっきりわかりません。VPNの手続きは国内でも可能なのでしょうか(そのままの設定で中国でも利用ができるのか?)
結論から言うと、『どこで手続きをしようと、中国で利用することが可能』になります。
VPN自体は実際に物理的にあるネットワーク(例えばNTTのBフレッツやKDDIのKDDIひかり、中国電信の天翼など)の中に、仮想的にLANケーブルを引き(例えば中国国内からアメリカにあるHide My Ass! Pro VPNのサーバに)、そこからアクセスをするような形になります。

土台となるネットワークがしっかり生きていれば、手続きをしたVPNをどこへ持って行こうと(本サイトで取り上げている中国のほかに、例えばシリアやイランなど)そのまま使えることになります。
ただ、インターネットに制限を加えている国は、外との接続部分に検閲を設けているので、VPNサーバにつなげられるかどうかが問題です。無料のVPNサービスはサーバを分散して持っていなかったり、ドメインをひとつしか持っていないためにあっさりとブロックされて終わります。(本記事を参考:中国でVPN [16] - 無料VPNを探してみた)

VPNの選び方については、別記事でも取り上げましたが、特に中国では…
  • VPN業者が中国国内のネット事情や政策を理解していること
  • 中国政府が妨害した場合に速やかな対応をしてくれること
  • 中華系の業者じゃないこと ※
でしょう。

【中華系VPN業者をお勧めしない理由】

百度やGoogleで探すと中華系VPN業者がワンサカとでてきます。ただし、私はお勧めしません。理由は下記のとおりです。
  • 中国語で一般的にサービス紹介されるので公安当局から目をつけられやすい(=ブロックされる可能性が高い)
  • 運営主体が個人またはよくわからない法人なのでいつまで使えるかが不明
  • 個人情報の保護の程度が不明(中華系の会社にいたことがある経験からいうと、ダダ漏れの可能性が高い)
もちろん価格が安かったり、RMBでの決算ができたりなど利点もありますが、私は上記理由からお勧めいたしません。

本サイトでは、Hide My Ass! Pro VPNと、PureVPNをオススメします。

【おまけ】

もうひとつ、上記の方からロケフリ(リアルタイムでTV内容を日本から送信して中国側で再生)の質問いただいています。中国国内の貧弱なインフラではこういうストリーム系が厳しいのは間違いありませんが、解決方法としては…
  • 日本側は光などの太い回線を用意する
  • 検閲をスルーするためネットの太いVPN業者をチョイスする
  • 中国側でも光など(または高速のADSL)を用意する
  • 日本側、中国側ともにスループットのよいルータを用意する
でしょうか。 それでもだめならば…
  • 解像度を落としてネット負担を軽減する
  • 力技で企業向けの日中間ネットを利用する
いらいらしながらリアルタイムで見るよりも、録画して溜め込んだのを夜間まったりと日本側から引っ張るほうがストレスないような気もします。