【インターネット住所録のしくみ】

台湾の友人が中国から帰ったあと、台湾にいるのにもかかわらず、ニコニコ動画やFacebook、Youtubeがつながらないと騒いでいました。症状を聞いてみると、中国の検閲システムにいるのと似たような感じです。台湾は、中国大陸と異なりネットに規制はありませんので、おかしな話です。

そこで彼にやってもらったことは2つ。
一つ目はブラウザキャッシュのクリア。InternetExplorer(通称IE)やFireFox(同FF)、Google ChromeやOperaなどすべて毎回毎回サーバからデータを取得しているわけではなく、新しい情報があるかないかを確認して、その上で新しい情報があれば取得しています。
#もっともブラウザの設定次第ですが…
そこで、接続地点が変わったのに、変わっていないと判断されて取得できないというパターンでは、この方法が通じます。

ただ、今回は接続をしようとして、そのまま反応がなくなっているようです。そこで二番目のやりかたです。
それは、DNSキャッシュのクリアです。
DNSは人間がわかりやすい住所名(たとえばhttp://www.strongvpn.com)とコンピュータがわかりやすい住所(たとえばhttp://216.131.84.124)を対にして記録している住所録です。

dns01[1]
DNSのしくみ - ネットワークエンジニアを目指して

この住所録の内容がただしければいいのですが、中国ではそうではありません。閲覧防止のために、一部のサービスについてはこの住所録が(国家によって)不正に書き換えられています。

参考:中国でネット [6] - 正しいDNSを使って高速アクセス

この住所録は、毎回更新されるわけではなく、一定期間後に更新されます。したがって、もしも中国でこの誤った住所録を取得するとその情報に基づいて見に行くために、規制のない地域でも誤ったネットアクセスをしようとするわけです。

【インターネット住所録を更新しよう】

そこで、対処方法としてはこの住所録を更新することとなります。やりかたは下記の通り。

1.[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]を選択。
2.ipconfig /flushdns と打ち込む

IPCONFIG

これで規制のない地域であれば、正しい住所録を取得することができます。
中国でHide My Ass! Pro VPNPureVPNなどVPNを利用する場合も、先にこの住所録を更新しておき、そのあとVPNを利用するのをおすすめします。