【暗号化されたパケットのメリット】

中国でのVPNメリットは、中国国内で利用できないサイトが使えることですが、他にも利用用途があります。
ネット監視機能のすり抜けです。

例えばですが、昨今社内のセキュリティ上ブラックリストまたはホワイトリスト化した上でサイトやサービスの抑制をしていることが多々あります。
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これらのセキュリティシステムは、外部ネットに接続する途中で中国金盾と同様にURLやキーワードフィルターを利用して阻止します。VPNを利用した場合でも、暗号化される前のパケットを端末側にも監視ソフトが入っている場合は同様の挙動となります。
そこでですが、PC自体に仮想PC(VMWare)などをインストールし、その中でVPNを実行するとまずは暗号化されそのパケットがPC本体に流れるので、PC自体に導入されている監視ソフトや外部のフィルタサーバは一切関知できなくなります。
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もっとも、この方法でも抜けられないのは、ポートそのものをフィルタリングしている場合です。VPNソフトや仕組みがどのポートを利用するかは設定次第なのでまちまちです(OpenVPNは1194)
この仕組を通り抜けるということで、大騒ぎになったのがSoftEther VPNで80(HTTPのデフォルト)通信ができてしまうためです。

ただ、暗号化されたパケットはVPNサーバまでで、その後の通信は利用しているサービス次第になります。昔のように暗号化されていないページは少なくなりましたが、小さなサイトのWebメールのフォーム送信やメールなどは平文(暗号化されていない状態)で通信されていることが多く、信用されていないVPNサーバを利用するとそのまま傍受される可能性が否定できません。

VPNは複数持っておくと中国当局から閉鎖された場合の回避もありますが、VPN業者自体が信用出来ない場合の回避策にもなります。Hide My Ass! Pro VPNPureVPN を利用しているのも費用と信頼性からお勧めしております。ヾ(´ω`=´ω`)ノ