【歴史を紐解くと、模倣→ブロックの繰り返し】

LINEやカカオトークが2014-07-01からブロックされたままですが、次ブロックの対象となりそうなのは「Skype」です。中国の電脳版万里の長城こと金盾は、C2Cなサービスが出るとすぐにブロックをしてきたわけではありません。ほとんどの場合において、海外で新規サービスが出現する→国内業者が模倣する→海外サービスをブロックするというのを繰り返してきています。いくつか例を挙げると…

検索エンジン

  • Google 1998年09月
  • 百度 1999年10月
チャットアプリ
  • MSNメッセンジャ 1999年07月
  • 腾讯QQ 1999年02月

音声チャットアプリ

  • Line 2010年03月
  • WeChat(微信) 2011年01月

SNS

  • Facebook 2004年02月
  • 人人網 2005年12月
  • Twitter 2006年06月
  • weibo(新浪微博) 2009年08月
ネット決済
  • Paypal 1998年12月
  • Alipay(支付宝) 2004年12月

特にここ数年は、新しいサービスが出ると一気に広まるので、中国でもすごい勢いで模倣しています。ただ、それは国内のIT業界を守りたいとか、中国市場を形成して音頭を取ろうというものよりも、純粋にお金/人/情報の流れをコントロールしたいというところにあるようです。

その理由としては、今は消えましたがSkypeTOMはSkypeという名称は保ちつつも、中国にログ提出するSkype中国語版を用意提供することで逃れていました。当局の管轄下にないC2Cな情報の流れは看過しない。それが中国共産党の方針ではないでしょうか。


そう考えると、今一番ブロックされやすいのは、Skypeになります。ただ、MicrosoftはFBIに情報を流していたことがあったので、実はSkypeTOMの事業を引き継いだ時にアクセスログを提出しているのかもしれません。ここ1年間でSkypeに似たアプリがでれば、Skypeはブロックされるでしょうし、でなければSkypeの運用元を疑ったほうがいいのではないでしょうか。