【教育機関?それとも洗脳機関?】

孔子学院(こうしがくいん)は中華人民共和国の正式な教育機関の一部です。仕組みとしては、海外の大学などの教育機関と提携し、中国語や中国文化の教育及び宣伝を目的としています。
し かし、この機関は中国の教育部の一部機関とされているものの、中国国内の教育方法と相まって当初からスパイ機関では?という疑惑を持たれています。もとも と、中国の義務教育課程では、いかに中国共産党が中国にとって必要なのか?を刷り込む内容になっており、それを策定しているのが同機関です(参考:中国の歴史教科書を読む)。また、洗脳が主目的となっているため、教育内容そのものはかなりお粗末です。

タマタマ来ただけ~中国教育事情と社会をお伝えします~
中国の大学のカリキュラム

北朝鮮の教育機関では、日本兵がどうたらという内容の教科書が未だに利用されているそうです。中国でもそこまで露骨なものはありませんが(ただし、過去には存在した:抗日戦争時の小学校教科書、「日本兵は強盗だ」「打倒しなければならない」と記載―中国紙)、教師などは未だに歴史の授業の中で、この内容とほぼ同じことを言っているそうです。

そんな教育機関モドキなので、疑惑の中心だった同機関の出先機関に対して、カナダのトロント市が「孔子学院」を暫時閉校に追い込みました。

Toronto School Board Delays Partnership with Confucius Institute

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トロント教育委員会は「孔子学院の再開」を先延ばしにすることを決定した上で、もし再開にあたっては北京が支援するプログラム詳細の情報公開を求めている。日本でも同機関を疑問視する声やサイトは多いが、大手マスコミは中韓ズブズブだらけなので取り上げていない。

 孔子学院に気をつけろ! 「文化スパイ機関」

中国共産党政治局常務委員の劉雲山は、中国における強力な情報統制の先駆けを担った人物で、同氏は孔子学院について「国が展開するソフト・パワー戦略に沿った活動の一端」として位置づけており、プロパガンダ機関である旨を発言している。

この機関に対してはアメリカやオーストラリアでも疑念の声が高まっており、トロントに続いて第二第三と出てくるのかもしれない。