【外観内憂の中国共産党】

北京で10日まで開かれた米中戦略・経済対話会議ですが、冒頭は火花で牽制し合ったものの、その後は落ち着いているようです。それもそのはず、放置しておけば強硬路線で緊張を起こすが、あまり叩くと中国が崩壊しかねないからです。

中国にかなり依存した状態の米国にとって、中国共産党が崩壊するとチキンゲームの最終章が始まるのでそこから世界恐慌が起きかねないことを懸念しています。
足元からいうと、

中国で社会不安の要因は、今や米国より大きいとされる貧富の差、04年以来2億人に及ぶ農村から都市への人口移動に伴う人間関係の希薄化、国内総生産(GDP)比で245%に達する負債依存の経済、党や政府、軍ではびこる汚職など、枚挙にいとまがない。

おまけにシャドーバンクなど不明瞭なお金の流れとその行き先はGDP比でどれだけの額になるのか不明です。更にですが…

公の秩序を支えてきた“暗黙の取引"が揺らぎ始めている。
1989年の天安門事件以来、中国共産党は国民の生活水準を絶えず向上させる見返りに権力の独占を維持してきた。しかし、大気汚染をはじめ環境破壊によって国民は生活の改善を実感しづらくなっており、実際に工場建設などに反対するデモが各地で頻発している。


万 が一崩壊すると大変です。特に近隣にいる日本には難民が押し寄せてくることが考えられます。中国の金持ち=才能がある/優秀であるとは限りません。たまた ま、決済権を持っていたよくわからない地方自治体の小役人だったりします。そういう人がためた10億円を持って、日本でも中国にいた頃と同様元締めをやっ たら、日本社会はグチャグチャです。

中国に対する方針は、江戸時代の農民政策に似ています。
「民を植えさせないように、しかし、余裕を与えないようにする」です。

中国の今後はいかに…?

米国が恐れる「中国崩壊」 貧富の差や汚職火種… 核流出も